NIMO ALCAMOは、「居場所を失った人への緊急活動応援助成 第8回」の助成を受け、福祉制度等のはざまで支援を受けることができない若年層のうち、特にメンタルヘルス不調者を対象とした、他支援団体と連携した緊急的な就労機会の提供および就労機会に結びつけるための相談支援を実施しました。いただいた助成へのお礼とご報告をさせていただきます。
助成期間:2023年12月〜2024年12月
支援対象者(実人数):134名
支援対象者(延べ人数):431名
■恒常的なカウンセリングの実施
職場という居場所を失い孤立している、うつ病などによるメンタルヘルスの不調によって急な休職や離職をする若年層が相談できる窓口を弊団体が運営するカフェと一体化されたスペースへつくりました。休職中・離職中の生活の中でも訪れることが多いカフェという接点から、イベントへの参加や、パンフレットやSNSでの周知により相談へ繋がる入り口をつくりました。カウンセリングは新しい生活様式に則した形で、オンラインでの実施も行いました。
■居場所や自信を取り戻すための「就労機会の提供」
就労機会を提供しながら支援を行うプログラムを実施しました。近隣農園での畑仕事など簡易的な業務を中心とし、休職・離職中の若者や、その後就職した若者などが交流する機会となっています。また、弊団体が運営する飲食店での職場体験の受け入れも実施しており、実践的な職場での社会と関わり直すような機会づくりを行いました。
寄付者の皆様へのお礼
2023年9月にカウンセリングの窓口を公開してから、191名の方に弊団体の相談を利用いただいています。
一般的にカウンセリングは1時間5000円以上かかるなど、離職・休職している若者や、働いているけれども生活が苦しい若者にとって、その金額負担は大きいです。保険も適用されず、誰にも話すことが出来ずに抱え込んでしまう方も多くいらっしゃいます。
助成金をいただくまではカウンセリング経費を自社負担しながら無料のカウンセリングを行っていましたが、このような助成金をいただけたことで安定的に無料のカウンセリング等を続けることができました。
新しく立ち上げた店舗ということもあり知名度も少ない中での拠点運営となっていましたが、「無料の相談を知人に教えた」「ギフトと一緒に相談の招待券を贈った」など、相談ができるカフェというコンセプトへ共感していただいたお客様などが、徐々に活動を広げていっていただいています。
まだまだ小さな団体ですので、今回の助成はとても大きく、有り難いものでした。この間にスタッフも経験値を積み、より充実した相談窓口が出来るような研鑽も続けています。寄付いただいたことへの感謝をしつつ、これからも支援の場を継続していきたいと思っております。ありがとうございました。

コメントを残す